「井の中の蛙大海を知らず」 [日常雑記]
このブログにて、瀬戸内海の港町に生まれ育ったことはすでに記しました。
【週末の1冊 その1】 瀬戸内みなみ『にっぽん猫島紀行』(イースト新書 2017年)
瀬戸内の波はそれはそれは穏やかで、特に遠浅の浜辺で小潮の時なんかは、海面が風に吹かれているだけじゃないかと錯覚することすらありました。
そんな穏やかな海辺で育ったもので、ニュースで釣り人が波に飲まれて亡くなられたと聞いても、まったく実感が沸きませんでした。
台風とかじゃない限り、人が波に飲まれるなんてありえないと思い続けていたからです。
そんな思い込みから脱したのが、小学六年生の修学旅行で訪れた高知の桂浜。
祖父の事業の関係で、父親に連れられて幼少の頃から高知市内には何度か足を運んだことはありました。
ただ、それは祖父の手伝いのための日帰りの往復で、忙しくて市内をゆっくり観光するなんて余裕はありませんでした。
高知城を見学したのも修学旅行が初めてだったんじゃないかな。
で、小六の時に訪れた桂浜。
晴天に恵まれた観光日和に、生まれて初めて目の当たりにした太平洋。
瀬戸内海とはまったく趣を異にする雄大で茫洋とした大海原。
そんな波打ち際に、瀬戸内の浜辺で遊ぶ要領で足を踏み入れたのが大間違い。
見た目にさほど大きいとは思えなかった波が浜辺に打ちうけて起きる波しぶき。
その波しぶきを受けて、あっと言う間に全身びしょ濡れになってしまいました。
さすがに恐怖は感じませんでしたが、瀬戸内の浜辺では体験したことの無い波の威力に心の底から驚かされました。
晴れ渡った浜辺でこんなことになるのだから、荒波打ち付ける磯辺で釣り人が飲まれてしまう、そのことがようやく理解することができました。
さて、話は中学二年の北海道旅行の体験に続きます。
行きは東京湾から大型フェリーに乗って、太平洋を北上して北海道の港街に到着、そこから札幌周辺を旅行しました。
行きのフェリーの旅は好天に恵まれ、海上での数日間をとても快適に過ごすことができました。
帰り道、青函連絡船を利用しました。
この時の船内で体験した荒波の凄さは一生忘れることができません。
だって立って歩くのがやっとだったんですから。
いつ船がひっくり返ってもおかしくないような大きな揺れの連続。
青森港に無事到着することができましたが、あまりの驚きに船酔いすら起こすこともなく、ただ呆然と船中の揺れを体感することしかできなかったのです。
【週末の1冊 その1】 瀬戸内みなみ『にっぽん猫島紀行』(イースト新書 2017年)
瀬戸内の波はそれはそれは穏やかで、特に遠浅の浜辺で小潮の時なんかは、海面が風に吹かれているだけじゃないかと錯覚することすらありました。
そんな穏やかな海辺で育ったもので、ニュースで釣り人が波に飲まれて亡くなられたと聞いても、まったく実感が沸きませんでした。
台風とかじゃない限り、人が波に飲まれるなんてありえないと思い続けていたからです。
そんな思い込みから脱したのが、小学六年生の修学旅行で訪れた高知の桂浜。
祖父の事業の関係で、父親に連れられて幼少の頃から高知市内には何度か足を運んだことはありました。
ただ、それは祖父の手伝いのための日帰りの往復で、忙しくて市内をゆっくり観光するなんて余裕はありませんでした。
高知城を見学したのも修学旅行が初めてだったんじゃないかな。
で、小六の時に訪れた桂浜。
晴天に恵まれた観光日和に、生まれて初めて目の当たりにした太平洋。
瀬戸内海とはまったく趣を異にする雄大で茫洋とした大海原。
そんな波打ち際に、瀬戸内の浜辺で遊ぶ要領で足を踏み入れたのが大間違い。
見た目にさほど大きいとは思えなかった波が浜辺に打ちうけて起きる波しぶき。
その波しぶきを受けて、あっと言う間に全身びしょ濡れになってしまいました。
さすがに恐怖は感じませんでしたが、瀬戸内の浜辺では体験したことの無い波の威力に心の底から驚かされました。
晴れ渡った浜辺でこんなことになるのだから、荒波打ち付ける磯辺で釣り人が飲まれてしまう、そのことがようやく理解することができました。
さて、話は中学二年の北海道旅行の体験に続きます。
行きは東京湾から大型フェリーに乗って、太平洋を北上して北海道の港街に到着、そこから札幌周辺を旅行しました。
行きのフェリーの旅は好天に恵まれ、海上での数日間をとても快適に過ごすことができました。
帰り道、青函連絡船を利用しました。
この時の船内で体験した荒波の凄さは一生忘れることができません。
だって立って歩くのがやっとだったんですから。
いつ船がひっくり返ってもおかしくないような大きな揺れの連続。
青森港に無事到着することができましたが、あまりの驚きに船酔いすら起こすこともなく、ただ呆然と船中の揺れを体感することしかできなかったのです。
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